ゴイサギ
( 五位鷺 )
( 幼鳥=ホシゴイ )
Nycticorax nycticorax
Black-crowned Night Heron
L=57cm W=108cm

平安時代には「いひ」と呼ばれ、
室町時代になって「ごいさぎ」と呼ばれるようになった。

異名として " せぐろごい  " なべせおひ  " なべかむり " なべさぎ " ・・・ 等々。

( 名前の由来 )


幼鳥 「ホシゴイ」



昔、醍醐天皇が吉野詣での折、雪原を通った時の事です。
見渡す限りの雪で右も左もわからなくなってしまいました。

「 これは困った事になった 」 天皇が途方にくれていると
どこからともなく一羽のサギが飛んで来て言いました。

「 カー、フカー 」( 右の道は可、左の道は不可 )と教えてくれたのです。
地獄に仏とはまさにこの事、喜んだ天皇はサギの言うまま
右の道を行き無事雪原を抜ける事が出来ました。

サギはそのときの働きを認められ官位の、五位を授かったのです
それ以来このサギの事を 「 ゴイサギ 」 と言うようになったそうです。


更にはこんな説も

延喜御門(醍醐天皇)が神泉苑に行幸されたとき 、 池の汀に鷺がいた
六位の蔵人(天皇のご用をする役所の職員)を呼んで 、
「あの鷺を捕ってこい」と命令された。

この蔵人は、どうして捕れるだろうかと思ったが 、 天子の命令と思い 、
その鷺に歩み寄ったが 、鷺は羽を整えて飛び去ろうとした 、
そこで「宣旨だ」と言うと 、鷺は地に伏したので捕らえてきた 。

天皇は  「宣旨に従ってまいったことは神妙である。やがて五位になせ」と
そしてこの鷺を五位にされた 。
「今日からは鷺のなかの王であれ」と書いた札を頸に掛けてやって放された 。

幼鳥は星模様なので 「 星五位 」 と言う